ELEVENのラストライブ
ELEVENという渋谷のクラブハウスを中心に活動す るインディーズユニットがいるんですけど、今日は彼らのライブに行ってきました。今日のライブで彼らは無期限の活動休止に入るそうな。これからはそれぞれのソロ活動になるそうな。事実上の解散です。 私が彼らを知ったのは去年の九月、新宿駅でのストリートライブだった。タカフミの歌唱力の高さに足を止めた。イッセイのスタイルの良さと甘いマスクも目を引いていた。彼らのライブを見てみたいと思った私はその場でCDと一週間後のライブのチケットを買った。 ライブは予想以上に良く、だいたい月に一度行われるライブに私は都合がつけば行っていた。歌唱力としてはタカフミの方が上だが、イッセイの伸びやかで透明感のある歌声もまた魅力的であった。なによりビジュアルがセクシーだ。MCも回を重ねるごとに良くなっていくのがわかった。天然なのか計算なのかわからないイッセイのボケにタカフミがツッコむという形が次第にはっきりしてきた。研修に疲れたときも彼らのライブの間は忘れていた。キャッチーなメロディーラインでは一緒に歌い飛び跳ね、しっとりとしたバラードでは彼らの歌声に聞き入り聞き惚れた。帰り道はいつも、来て良かったと思っ た。 今日はタカフミもイッセイも泣いていた。泣くのなら解散なんてやめればいいのにと思うけれど私たちには分からない業界の事情があるのだろぅ。三年間ありがとう、と言って涙する二人を見て、私も寂しくなつた。二人を知ったのは半年前だから二人のこの三年間やってきたことを終わりにすることへの寂しさは正確には分からないかもしれないが、私がELEVENに肩入れするもう一つの理由に二人とも私と同じ25歳だ、ということがある。25歳。現実はだいぶ分かってきた。自分に出来ることなんか何もないんじゃないかと思うこともあり、それでもどこかあきらめきれない自分もいる。くすぶる不安と迷いは10代の頃の漠然としたものよりリアルで複雑になった。 涙を浮かべながら最後の歌を歌う彼らを見ながら、(この決断が良かったとは私は決して思わないが、)25歳はまだまだ迷っててもいいよね? と私は心の中で彼らに話しかけるようにつぶやいていた。
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